ヌクヌク横濱物語

第63話 ヌクヌクの七夕

「う〜ん」
「何を悩んでいるヌク?」
「短冊に書く願い事が決まらないヌク。」
「明日、七夕なのにヌク。」「こんにちは」
「モー」「え?牛さんヌク?」
「私のご主人、彦星様を助けてくださいモー。」「え?彦星様って七夕のヌク?」
「実は突然、織姫様からメールがきて...」「え?マジ!」
“マスク作りが忙しくて!”“今年は会えないかも!”“SORRY”「そ、そんな、ショック!」
「というわけで、どうか2人が今年も会えるようお力を!」「え〜!?」
「ここが織姫様のおうちヌク。」トントン
ガラッ
「どなた?今すごく忙しいんだけど!」「え?姫様ヌク?」「くびタオル...」
「実は彦星さんにお願いされて何かお手伝いできればと...」
「ありがたい!」グイッ
「これ、配送リスト!マスクの仕分けよろしく!」「え?」どっさり!
「えっと老人ホームに30枚...」「こっちは児童ホームに20枚。」「あ!」
“織姫様マスクのプレゼントありがとうございます。児童ホーム一同”「マスクのお礼の手紙ヌク。」
「そっか、皆にプレゼントしていたヌク。」バタンバタン
「ぼくたちも心をこめてお手伝いするヌク。」「がんばるヌク!」
次の日「おわったヌク」「全部、無事発送したヌク。」「ヌクヌクさん」
「本当にありがとうございました。」「おかげで今晩、彦星様に会うことができます。」
「それではごきげんよう。」「ご、ごきげんようヌク。」「変わりすぎヌク...」
七夕の夜「天の川が美しいヌク。」「今頃仲良く会っているヌク。」
「そういえば願い事は書けたヌク?」「うん!一番お願いしたいことがわかったヌク!」
“来年の七夕はマスクなしになりますようにヌク ヌクヌク”おわり
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