ヌクヌク横濱物語

第53話 ヌクヌクの泣いた赤鬼

「ぐすん」
「どうしたヌク?」「とっても切ないお話ヌク。」泣いた赤鬼
ポタッ
「ん?」
どろん「え?消えたヌク!」
「あれ?ここは?」
「村で暴れるボクを君が止めに入るんだよ。」「で、でもそれじゃ青鬼くんが...」
ガラッ「ちょっと待ったヌク!」「うわっ」
「2人とも一緒に村人と仲良くならないといけないヌク!」「だ、だれ?」「君の親戚?」
「それよりも村の人が喜んでくれるお手伝いをしたらいいヌク!」「お手伝い...」「そうだ!この前の崖崩れで道が岩でふさがれて...」
「何をしている?」「ザワザワ」「岩を動かそうと?」
「う〜ん」「しかしさすがの鬼でもあの岩は無理じゃろ。」「んだ」「んだ」
「でも、もしあの岩がなくなったら隣村へ行きやすくなるべ。」
「がんばれ〜!あきらめるな!」「ん〜」「ん〜」
「え!」「!」
「みんな手を貸せ〜!」「おー!」
「いや〜疲れたべ〜」
「赤鬼さん、青鬼さん、岩をどかしてくれてありがとうじゃ。」「今夜はお祝いじゃ。」「あんたも青鬼?」
「2人ともすごく嬉しそうヌク。」
「ぐすん」
ポタッ
「はっ」「うわっ突然戻ってきたヌク!」
「あれ?鬼さんは?」「????」
「本のタイトルが変わっている!」笑った赤鬼
それ以来、赤鬼、青鬼、そして子供の鬼はいつまでも村人と仲良く暮らしたとさ。「うわ〜ハッピーエンドになっている!」
「え?」
「こ、こどもの鬼って...」おわり
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