ヌクヌク横濱物語

第26話 ぬくぬくの優しい街作り

ぬくぬく商店
「お荷物のお届けで〜す。」「ありがとうぬく!」「はい、こちら。」「がちゃーん!」
「いたた...」「大変だぬく!」
「お怪我はなかったぬく?」
「白杖?(はくじょう)」
「大切な杖、どうぞぬく。」「ありがとうございます!」
「何かが.....思いっきり顔に当たってそのまま転んでしまって.....」「顔に!?」
「もしかして?」
「顔の高さぴったり!」「トラックのサイドミラー!」
「え〜」「申し訳ありません!」
「僕が、ミラーを畳んでおけば.....」「これから、気を付けてもらえると、すっごく助かります。」
「ぼくもサイドミラーが視覚障がいの方にとって、こんなに危険とは知らなかったヌク。」
「白杖は、足元の確認はできるけど、腰から上になると確認がとても難しんです。」大安売りののぼり旗。剪定されていない植木。きゃっ!痛い!
「聞いていると、どれもみんなで気を付けたら解決できる事だヌク。」「僕もドライバー仲間にサイドミラーを畳むよう伝えるよ。」
「皆さんがそうしてくれると本当に嬉しいわ。」
「実は、まだ目が見えていた頃、よく通っていたカフェがこの街にあるんです。」「今でも時々、そこのコーヒーが恋しくなって一人で足を運んでいるんです。」
「じーん」
「お姉さんが安心してこの街を歩けるよう、お任せあれヌク!」「ホントに!ありがとう♪」「え?いつの間にポスター?」町内掲示板「サイドミラーをたたもうヌク!」
ヌクヌク横濱物語 ホームへ