ヌクヌク横濱物語

第3話 ヌクヌクの休日

「あら。今日はヌクヌク商店お休み?」
「定休日なので横浜観光に兄弟で出かけていますよ。」え! あのカエルさん達兄弟だったの⁉︎
「そ、そうですよ。」色が違うだけじゃない?
中華街
「今日は一日美味しい物をたくさん食べたね。」「何を食べてもサイコー。」「街中がいい匂いでいっぱい!」
「三信商会の皆さんにもお土産買ったし。」お隣のシューマイ屋のお姉さんにもね。
「そろそろおうちに帰りましょう。」
「地球って美味しい物がいっぱいあって、いい星ですよね。」すげ~。カエルがしゃべっている。
「ちょっと、このバッグ見せてもらえる?」
「思いだすだけでしあわせ~。」
プシュー。ん?
「ストレートゴー」
「兄さんあれは何ですか?」「う~ん。ガイドブックにも載っていないな。」「盲導犬だよ。」
「もうどうけん?」「目が不自由な人が安全に歩けるように、お手伝いする犬だよ。」「お手伝いする犬?」
「お席どうぞ。」
「何かお手伝いが必要なら言ってくださいね。」「ありがとうございます。」
青葉駅
「今日、見た盲導犬は、皆に見守られていましたね。」「あの盲導犬の周りが、温かい色に包まれていたよ。」うん、うん。
地球って、美味しい食べ物がいっぱいある星って、本には書いてあったけど...
「ぼくたちが思っていた以上に、もっと素敵な星かもしれないね。」「ずっと住んでもいいかも。」「またあの盲導犬に会えるかな。」
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