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ドイツ・ピコラ社

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ドイツの老舗革製品メーカー

ピコラ社の歴史は、1867年当時革製品工場を営んでいたキルスト社にさかのぼります。キルスト社は、おもに財布やカバン等の革製小物を製造する小さな町工場でした。

1924年キルスト社閉鎖に伴い、現在のドイツ中西部キルンにピコラ社として事業継承しました。

1950年、再建後の工場

1945年第二次世界大戦の連合軍ドイツ空爆により工場全焼。
翌1946年工場再建。

現社長ステルス・メイル氏のピコラ社入社は、全焼する前年1944年という大混乱の時期でした。
戦後の物資不足の中で、牛革の入手は大変困難なため、当時は主にヤギの皮を使うのが主流。十分な工具や道具が十分揃わない状況下で、一枚の皮をなめすには実に大人一人で当時30分の時間を費やしたそうです。

焼け野原の工場跡地を見事に復元し、その再生に大きく寄与した業績により、1954年ステルス氏ピコラ社社長に就任しました。

社長の話によれば、当時は5時起床、7時操業、19時終業という12時間労働があたり前の生活であったそうです。

1968年イタリアトスカーナ地方の牧場主と個別契約を結び、良質で柔らかい牛皮の安定供給を確保し、量産可能な近代的な機械導入により工場の近代化に着手しました。
設備投資の成果により、高級品ブランド「MCM」「BREE」、高級筆記具「ペリカン」等のOEM製造販売開始しました。
牛革とPVCのラミネート加工技術などは、いまでは高級ブランド品で当り前ですが、当時は難しい技術として注目されました。

現在のピコラ社

ピコラ社は、1978年から1989年にかけて黄金期を迎えます。

その後、1990年代後半まで生産数量を着実に伸ばしてきましたが、1997年を境にドイツの皮革メーカーの倒産・閉鎖が相次ぎました。中国やアジア諸国での工場移転や製品のコスト高によるもので、ドイツ国内製造のメーカーが激減、いまでは当時の1/3程度の数しかドイツには残っていないそうです。

そんな厳しい環境下で、ピコラ社は高い品質とドイツの伝統的な製造方法により、いまでもドイツ国内において数多くのファンを集めている老舗革製品メーカーです。